とある文系新卒社員の退職理由

高校生になると、理系と文系に分けられます。そして大学へ進むとさらにその分断は深まる傾向にあるのではないでしょうか。それゆえか、世の中では「理系と文系は思考回路が違う」「理系と文系は分かり合えない」という言説がまことしやかに囁かれています。
しかし、本当に理系と文系ではコミュニケーションの仕方が異なるのでしょうか。

ある新卒社員は、理系の先輩と話すとき、いつも「詰められている」と感じていたそうです。
例えば、「頼まれた仕事が締切りまでに終わりそうにない…」という事態に陥ったとき、先輩に相談しにいくと、「こちらが答えに窮するまで『なぜ』を連呼する」のだとか。そういったコミュニケーションの小さなストレスが溜まりたまって、退職理由になってしまったのです。

世の先輩社員のみなさまからすれば、「今後も同じ事態を引き起こさないために、問題点を洗い出さないといけないのだから当然だろう」と思われるかもしれません。しかし、この新卒社員は「理系はきつい」さらには「文系の自分にIT職は向いていなかったのでは」という認識を持ってしまったのです。

まさかと思われるかもしれませんが、身近にいる文系出身でIT職に就いた新卒社員も、もしかしたら「わたしは文系で相手が理系だからうまくいかないのだ」と思い込んでいる可能性があることを、頭の片隅にでも覚えておいてください。
そして若手には理系文系関係なく、「今行っているコミュニケーションの目的を明確にしてあげる」ことで、ビジネスの舞台に初めて立つ若手の「詰められている」ストレスを軽減できるかもしれません。